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(開催報告)「ヘルステクノロジー政策アクション」シリーズ第2回~オランダが乗り越えた医療ICT政策の壁・官民連携の姿~

開催日2016-04-27

(開催報告)「ヘルステクノロジー政策アクション」シリーズ第2回~オランダが乗り越えた医療ICT政策の壁・官民連携の姿~

「ヘルステクノロジー政策アクション」シリーズ第2回では、医療ICTに関する世界的な権威であるユルン・タス氏を、オランダよりお招きして開催しました。

遠隔診断制度をはじめ医療ICT分野で先駆的な取組を進めるオランダですが、様々な制度的障壁や政策的課題があり、それを乗り越えた結果、今に至ります。今回のセッションでは、最先端技術やオランダの現状の紹介のみならず、制度改革に至った道のりや政策的な妥結のプロセスが議論されました。産学官民のマルチステークホールダーが結集し、ヘルステクノロジーの活用を国内外で推進するための政策議論の場となりました。


開会によせて


慶応義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授の宮田裕章氏より、医療ICTがもたらす社会的インパクトについて、「財源の効果的活用」「専門性の拡張」「空間デザイン」「時間の運用」という4つの視点から、論点の提示がありました。ICTによる費用対効果の改善、検査時間の短縮に加えて、専門性をバーチャル空間で共有する環境構築のメリットや、クラウドデータの活用による最適治療の可能性など具体的な提案がありました。




ユルン・タス氏講演

ユルン・タス氏(フィリップス コネクティッドケア&ヘルスインフォマティクス CEO)より疾病構造が変わり、医療財政が窮迫する世界で、現行の医療システムが変遷に追いついておらず、新しい医療システムでは「継続性」「患者中心」「連携強化」「アウトカム重視」へのシフトが必要だと提示されました。




他業界と医療業界を比較する中で、医療システムの課題を指摘し、それらがテクノロジーを通して改善可能だと述べました。特に医療業界では「顧客主義」という意識が薄く、「患者中心」の医療と謳ってはいるものの、患者に便利な仕組みにまではなっていないと指摘がありました。加えて、現行の医療システムを、検査過多な「インプット型」から、予防を評価する「アウトカム重視」へ転換していくことを求めました。タス氏のお嬢様が1型糖尿病を患っており、患者家族の立場からも、「より良い医療」のための具体的な提言をされました。

医療ICTの活用事例、オランダ政府と民間企業による共同のプラットフォーム構築について紹介があり、既にヘルステクノロジーによる医療革命や官民連携は、各国で推進中であり、オランダと日本の将来的な連携についても言及がありました。




講演後の質疑応答では、日本におけるヘルステクノロジー推進のために、産官学の専門家とタス氏が活発な議論を重ねました。




閉会によせて

参議院議員の薬師寺道代氏より、立法府のリーダーシップにより国内の制度的障壁を改善する必要性や、新しい技術を日本からも生み出すべく、政策による積極的な支援の必要性が提示されました。




 

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