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第10回朝食会「グローバル時代の医師育成:『医科大学院』の提唱」

開催日2007-05-08 ゲスト黒川 清(当機構代表理事)

第10回朝食会「グローバル時代の医師育成:『医科大学院』の提唱」

去る2007年 5 月8 日、第10 回朝食会を開催いたしました。

当機構代表理事の黒川清が「グローバル時代の医師育成:『医科大学院(Medical School)』の提唱」というテーマの下、およそ1 時間にわたってお話をさせていただきました。その後はご参加の皆様からとのディスカッションを行い、盛会のうちに終了いたしました。ご参加の皆様には朝早くからお越しいただき、誠にありがとうございました。

(要旨)
現在の日本の制度では、偏差値で評価された秀才の多くが、20 歳前に自分の将来を判断して医学部に入学するが、そうした学生が必ずしも医療人として向いているのかは分からない。実際、私の遭遇した東大医学部6 年生が「僕は、本当は数学が大好きなんです。でも、、」と語ったケースが示すように、医学部に入学してから医療人に向いていないと感じたとしても、やり直すためには再び他の学部に入り直すことが必要となってしまう。この状況は本人にとっても社会にとっても必ずしも幸福ではないのではないか。


また、日本の大学医学部は研究中心で、患者の求めている臨床能力の向上は優先順位として高くないのが現状である。3 年前に導入された「卒後臨床研修義務化」の背景にはこうした現状がある。こうした課題の解決のために、以下の政策を導入することを提言したい。

1.4 年制大学+4 年制の医科大学院(Medical School)」構想
2.法科大学院と同様に、専門職育成大学院という発想
3.偏差値重視ではなく、多様な経歴を持つ「成熟した有能な」医師を養成する
4.大学院卒業時に「医学博士」を授与することで「学位のための研究」を防ぐ

この政策導入にあたっての課題として、医学部(大学院)の学費の問題(6 年から4 年に減少することによる私立大学への影響)が挙げられるが、それについては、公的資金・奨学金等にて対応し、同時に何らかの義務を課するのが良いのではないか。例えば、医療過疎地域での研修の義務化などで「医師の偏在」の課題にも対応できるであろう。また、必ずしも全ての大学で一斉に始める必要はなく、まず一部の大学で始めることで実現の道が近づくのではないかと考える。

 

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